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【マレーシア】日本の中小企業、地元密着展示会で市場開拓

NNA 9月15日(金)1時57分配信
 日本貿易振興機構(ジェトロ)クアラルンプール(KL)事務所は、14〜17日に開催される総合展示会「スランゴール・インターナショナル・エキスポ2017」内にジャパンパビリオンを設置し、食品、スキンケア、デンタルケアなどの販路拡大を図る日系6社が出展した。各社は出展企業の約8割がマレーシア企業という地元密着型の展示会で、地元業者への売り込みを強化し、販売パートナーとのマッチングを探るなどして、マレーシア市場の開拓を強める。
 神栄(神戸市)は、イスラム社会で歯ブラシの木として親しまれてきたミスワクの天然成分を毛材に練りこんだ歯ブラシを開発した。同社はこれまでも日本国内外から歯ブラシ用の毛材を調達し、国内大手の歯ブラシ工場に納入してきたが、古くから業界と結びつきのある米大手化学メーカーの牙城を切り崩すことは容易ではなく、新規事業としてミスワク成分の入った歯ブラシを開発するに至った。
 1年ほど前に着想したアイデアをもとに日本で製造し、ようやく製品が完成したところだ。マレーシアを含め、販路の開拓はこれからで、展示会でのビジネスマッチングにも期待を寄せる。ターゲットがムスリム(イスラム教徒)のため、現地やムスリムの動向に精通したローカルのパートナー企業を探している。ハラル(イスラム教の戒律で許されたもの)認証については、今後取得に向けて動いていくという。
 PBJ(東京都足立区)はハラル認証を取得し、モモの成分を用いた基礎化粧品の販売をマレーシアで始めた。小売り大手イオンとの独占契約で、ムスリムの多い地域にあるイオン傘下のドラッグストア、イオン・ウェルネス10店舗で販売している。成分にこだわった日本製ということを全面に押し出し、ムスリムにはハラル認証で、華人系には縁起が良いとされるモモでアピールする。既にシンガポール、キルギスなどで販売をしておりマレーシアは5カ国目となるが、反応は上々だという。
 ジェトロが同展示会でジャパンパビリオンを設けるのは2回目。ジェトロKL事務所の梶田朗所長は、「ニッチなものでも日本らしさで訴求できれば、マレーシア市場はまだまだ開拓の余地がある」と話す。今後も、資金面やノウハウの部分で自前での海外展開が難しい中小企業を中心に、日本の「掘り出しもの」をマレーシアに送り込めるよう支援を続けるという。

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