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【インドネシア】世界初のハラルめんたいこ 兼松、日系量販店でも販売

NNA 9月26日(火)1時57分配信
 兼松グループは25日、イスラム教の戒律に従ったことを示すハラル認証を取得しためんたいこをインドネシアで開発したと発表した。同国のイスラム指導者会議(MUI)からハラル認証を取得しためんたいこは世界で初めて。今月末から日系量販店で販売、外食チェーン店などにも供給する。
 ハラル認証は、兼松のインドネシア合弁会社カネモリー・フード・サービスが取得した。カネモリーと、兼松トレーディング・インドネシアが、日本で辛子めんたいこの製造販売を手掛ける「やまやコミュニケーションズ(福岡市)」と連携し、ハラルめんたいこの開発が実現した。
 やまやのめんたいこは、水を一滴も使わずベースの日本酒に昆布や唐辛子などを加えた秘伝のたれにじっくり漬け込んで熟成させるのが特徴。ハラル認証を取得するには、酒が使えないため、やまやがハラルの原料を使って日本のものと同じ味を再現できるようレシピを開発、製造や品質管理の技術指導も行った。
 ■外食店向けにスプレッド
 ハラルめんたいこは、バンテン州セラン県のモデルンチカンデ工業団地で操業するカネモリーの工場で生産する。原料であるスケトウダラの魚卵は、ロシアや米国で生産されたものから、やまやがめんたいこに最もふさわしい品質のものだけを厳選し、冷凍状態でインドネシアに輸出する。
 販売は当面、ジャカルタ首都圏の日系量販店で卵巣の形を保った「真子」で開始。真子を調理に利用できるよう加工した「めんたいこスプレッド」の生産も検討中で、外食チェーン店や、コンビニエンスストア、ファストフード、ベーカリーショップなどへの供給を視野に入れる。1年目の目標販売量は10トン。
 ■日本からも関心高く
 兼松インドネシアの担当者は、ハラルめんたいこの開発に至った経緯について、インドネシアで営業する、取引先の日系外食チェーン店から約2年前に相談されたことがきっかけだったと説明した。この店はハラル認証レストランになったゆえに、それまで日本から輸入しためんたいこを使った人気メニューが提供できなくなり、困っていたという。
 カネモリーの小林英樹社長は「インドネシアの方々にめんたいこはまだなじみがないが、まずはパスタのソースなどスプレッドから知ってもらう。ハラルレストランのニーズは確実にある」と話す。
 やまやの橋本武文執行役員は「インドネシアの人たちにめんたいこを使ってもらえる場面を想像したらワクワクする」と語り、将来的には(インドネシアの国民食である)ナシゴレン(焼きめし)などにも使われるようになればと期待をにじませた。
 橋本氏は、やまやの取引先である日本のホテルなどからも、ハラルめんたいこへの関心は高いと説明。兼松グループと協力して「世界に向けてハラルめんたいこを発信したい」と語った。

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