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【香港】GI認定の山形酒商談会、13蔵元が売り込み

NNA 11月28日(火)1時57分配信
 山形県酒造組合は27日、日本貿易振興機構(ジェトロ)との共催で、香港島コーズウェーベイ(銅鑼湾)の香港日本人倶楽部で「地理的表示(GI)山形商談会」を開催した。GI認定の記念と香港市場での県産の日本酒の普及を図るのが狙い。県内から計13の蔵元が参加。香港からは28社、約40人のバイヤーが訪れた。
 山形県酒造組合は2016年12月、国税庁から都道府県単位として初めてGIの認定を受けた。GIは産地の名称を知的財産として保護する制度で、海外では「ボルドー」や「スコッチ」などが有名。今回の認定により、国内米と県内で採取した水を原料として、県内で製造、貯蔵、容器詰めを行う日本酒は、原産地を特定する「山形」の名を冠して販売することができる。同組合はGI山形のラベルを商品に張り付けることで、香港をはじめとする海外市場での認知度向上を図り、拡販につながる考えだ。
 同組合の仲野益美会長は、「香港と中国、東南アジア市場を重視している。香港は関税がゼロで、情報収集が容易であることもメリットと考えている。中国本土市場への進出に当たり、ショールームとしての役割も果たせる」と述べた。将来的には「世界の消費者が酒のメニューを開いたときに日本酒にとどまらず、“山形”の名前を認識してもらいたい」と期待を示した。
 出展した13の蔵元のうち、9つの蔵元は既に香港の小売店などでの販売実績を持つ。残る蔵元は今回が初進出となった。
 香港のラーメン専門店「8番らーめん」を展開する香港八番の羅ガイ恩(ガイ=りっしんべんに豈、ヤン・ロー)ゼネラルマネジャーは今回、ラーメンと相性がいい日本酒を探しに来場。世界で初めて赤ワインの醸造方法を導入した水戸部酒造(山形県天童市)の「山形正宗まろら」はフルーティーで、女性に人気が出ると予想した。
 食品輸入会社の王子食品集団の譚淑儀(アイビー・タム)最高経営責任者(CEO)は複数銘柄を試飲した後の感想として「味もさっぱりしていて、和食以外の中華料理にも合う」とコメント。香港人は斬新で個性があるものを好む傾向があり、香港市場で見かけない銘柄も今回出品されていることから、出展者のビジネスチャンスは十分あるとみている。

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